千葉県内の自動車盗、1~9月は全国最多の557件

※YAHOOニュースより引用

千葉県警は16日、県内の今年1~9月の自動車盗の認知件数が前年同期比66件増の557件と、全国で最も多かったと発表した。中古車の価格が高止まりする中、車を盗む役や別の場所に運ぶ役、解体する役などに細かく役割分担し、組織的に犯行が行われているケースがみられるといい、県警は注意を呼びかけている。

県警によると、被害に遭った場所では駐車場が過半を占め、月決め駐車場が25・4%、一戸建ての駐車場が24・5%、アパートやマンションなど集合住宅の駐車場が10・4%だった。

車種別では、トヨタ自動車の「ランドクルーザー」が95台と最多で、同じくトヨタの「アルファード」が77台、いすゞ自動車のトラックが43台、トヨタの「プリウス」が40台と続く。中古車市場で価格が高騰している人気車種や、高値で取引される部品を装着した車が被害に遭いやすいという。

また、地域別にみると、千葉市が108台と最も多く、柏市が53台、野田市が39台-などと続いた。

特殊な機器を使って車から出る微弱な電波を増幅させ、離れた場所にある鍵まで電波を中継(リレー)して解錠する「リレーアタック」と呼ばれる手口などで車を盗んだ上で、数日のうちに解体して海外に輸出するなど、ハイテク化・スピード化・広域化している。

県警の宮沢忠孝本部長は同日の記者会見で、県内で自動車盗が多発している背景として、「県内には発達した高速道路や、輸出に便利な港もある」と指摘。その上で、「自動車の保管や解体ができる『ヤード』が数多くあることが(自動車盗の多い)一因になっている可能性がある」とした。

被害に遭った車の7割以上は、持ち主によって施錠されていたという。県警は、盗難防止のタイヤロックやハンドルロックを装着したり、駐車する場所に防犯カメラを設置したりといった、複数の対策を取り入れるよう呼びかけている

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